三年以内で仕事を辞める新卒はいまや3人に1人。
新卒はぶっちゃけどんな理由で退職したいと思ったのでしょうか?
今回は新卒が三年以内で退職する理由ランキングと、転職者が退職する理由ランキングを比較してみようと思います。
新卒が三年以内で退職する理由ランキング
転職口コミサイト「Vorkes」によると、三年以内に退職した新卒の退職理由は下記の通りだそうです。
【1位】キャリア成長が望めない
「キャリア成長が望めない」この退職理由はなんと全体の約25%
この会社で働き続けても、自分の成長につながらない・・・。
そう思った新卒は三年以内に仕事を辞める人が多いようです。
実はポジティブな理由で三年以内に転職する理由が多いんですね。
それほど、転職が当たり前になっているということなんでしょう。
【2位】残業・拘束時間の長さ
つづいて新卒の退職理由は「残業・拘束時間の長さ」が2位に。
この退職理由は全体の約24%で、1位と僅差になるほど多い退職理由なんですね。
この「残業・拘束時間の長さ」を退職理由にあげる新卒は、特に小売・不動産・教育・飲食・メディアの業界に多いようです。
仕事仕事の毎日で、プライベートな時間もなければ、いくら新卒でも三年以内に仕事を辞めたいと思うのは当然です。
実際、僕の退職理由もそもそもはこれです。
【3位】仕事の内容とのミスマッチ
「仕事の内容とのミスマッチ」の全体の約20%をしめる退職理由で、新卒が仕事を辞めたいと思うのによくある退職理由です。
特に保険・金融業界に多く、「想像していた仕事と違った」ということが多くおこるようです。
【4位】待遇・福利厚生の悪さ
正社員として就職したのに、福利厚生がアルバイト並み・・・。
別の会社に就職した新卒と比べた時に差がありすぎてがく然とすることがありまよね。
待遇は悪くても好きになれるような仕事なら続けていきたいと思いますが、待遇や福利厚生が悪い上に職場環境も最悪だったら仕事も辞めたくなりますね。
【5位】企業の方針や組織体制・社風などのミスマッチ
会社の方針や、社風があわない。
例えば、イチ新卒の意見はまったく取り入れず、「上司のいうことだけ聞いていればいい」というような会社だったら、仕事を辞めたいと思うかもしれません。
会社の方針や社風は、入社前にしっかり調べてミスマッチがないようにしたいものです。
【6位】休日の少なさ
2位の「拘束時間が長い」の理由につながりそうですが、しっかり休める休日がなかったらストレスを発散する場がないですよね。
体も休まらないし、心身ともに疲れ果ててしまうでしょう。
新卒が三年以内に仕事を辞めたいと思うのも無理ありません。
なかには不動産営業で2カ月に1日休みがあればいい方という新卒もいました。
僕には彼がなぜ倒れないのか不思議ですが・・・。
【7位】社内の人間関係の悪さ
仕事のしやすさは社内の人間関係で決まります。
人間関係が悪ければ、簡単な仕事でも時間がかかってしまったり、難しくなってしまうことがあります。
そもそもそんな雰囲気のいる職場で働きたいなんて誰も思わないですよね。
社会人経験の少ない新卒には、強いメンタルダメージを与え、仕事を辞めたい気持ちにさせます。
【8位】企業・業界の将来性のなさや業績不振
リストラのうわさや、会社の業績がヤバイという話を聞いた・・・。
「本当にこの会社につとめ続けて大丈夫なのか?」と考えた結果仕事を辞める新卒も。
こんな退職理由なら、早々に仕事を辞めて正解だと思いますけどね。
【9位】評価・人事制度に対する不満
まったく頑張りが評価されない、そもそもどんな基準で評価されるのかがわからない、評価基準は事業所のリーダーまかせ・・・。
長く勤め続けても昇給も昇進もないなら、新卒だって仕事を辞めたくなりますよね。
【10位】体力が持たない
立ち仕事に多くみられる退職理由で、飲食・小売業界に多いようです。
このへんの業界は常に人手不足と言われますので、若い新卒でも仕事を辞めたいと思うほど、ハードな仕事なんだと予想できます。
【11位】体調を崩した
数々の仕事を辞めたい気持ちを我慢し続けた結果、結局体調を崩して退職したという新卒がこの理由になるのだと思います。
なかには過労により通勤途中に倒れ、そのまま長期入院、退職となった新卒もいました。
まだまだ無理がきく年齢だと思って我慢しても、体を壊しては意味がありません。
【12位】ワークライフバランスの難しさ
比較的少ない退職理由ではありますが、家族がいる新卒やプライベート重視の新卒などにあてはまるのかもしれません。
【13位】倫理観のなさ
会社が法を犯す行為をしている・・・。
なかにはそんなブラック企業もあり、早々に退職する新卒もいるようです。
こういったブラック企業につとめると犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、すぐに転職しましょう。
【その他】結婚、家庭の事情など
親の介護が必要になり、地元に戻らなくなくてはいけなくなった、女性で結婚して家庭に入るなど、会社が問題というよりは自分の問題で仕事を辞める新卒も当然います。
転職者の退職理由ホンネランキング
大手転職サイト「リクナビNEXT」が転職者のホンネを明かしてくれてたので、こちらも掲載。
三年以内の新卒に限った退職理由ランキングではありませんが、三年以内に転職する新卒の退職理由にあてはまるものも多いと思います。
【1位】上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
パワハラのひどい上司、手柄は全部自分のものにするくせにミスはすべて押し付けてくる、機嫌で振り回される・・・。
直属の上司がひどいと職場環境は最悪ですよね。
尊敬できない上司や社長のいる会社にいても先が見えています。
新卒の三年以内の退職理由ランキングでは、人間関係は7位にランクインしていましたが、5位の「企業の方針・組織体制、社風」にもつながる部分があると思います。
三年以内の新卒でも、そのほかの転職者でも「仕事を辞めたい」と思う共通の理由のようです。
【2位】労働時間・環境が不満だった
毎日終電まで残業、ゆっくり休む時間もとれなくて、結局体を壊した・・・。
某ブラック企業では48時間勤務や、月500時間なんてところもあって、社員が居眠り運転で交通事故をおこしてしまったところもありました。
僕のいたブラック企業も長時間労働で終電帰りは当たり前で休みは基本週に1日でした。
体は正直ですよね。
仕事を辞める頃には胃腸炎になってました。
【3位】同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
偉そうに自分の価値観を押し付けてくる先輩、お局のようないじめや小言、しゃべってばかりでまったく仕事をしないやつ・・・。
この退職理由は女性社員が多い職場に多い退職理由だそうです。
なかには噂がすぐ広がるため、プライべートが筒抜けだったという人も。
質問できる空気感ではなく、先輩は誰も仕事を教えてくれず、まったく成長できなかったという新卒もいました。
【4位】給与が低かった
初めての給料日、明細を見たら聞いていた話とまったく給料が違った。
ブラック企業だと、求人に書いてある情報にはインセンティブや残業代がプラスされていて、基本給は驚くほど低いなんてことがありまよね。
この退職理由をあげた新卒の中には基本給が手取り11万で残業しまくらないと生活できないという、負のループにはまってしまう新卒もいました。
また、先輩方の給料を聞いて昇給がまったくされないという事実にがく然とし、仕事を辞めた新卒。
新卒時にそんなに高い給料が欲しいとは思いますが、せめて普通に生活できるくらいの基本給は欲しいですよね。
【5位】仕事内容が面白くなかった
「やりがい」を求めて入社した人に、この理由で退職する人が多いようです。
なかには入社してみたら聞いていた仕事と全然違った・・・なんて人も。
まぁ、プログラミングをやりたくて入社したのに雑用ばかりやらされては仕事を辞めたくなりますよね。
「仕事がまったくなく暇すぎたので退職した」という新卒もいましたが、そういう会社は残っていくのでしょうか?
【6位】社長がワンマンだった
ベンチャー企業や同族経営に多い退職理由ですね。
僕の前職も社長のワンマンで、よくわかんないローカルールとかありましたよ。
誰がやりだしたのかしらないけど、社長のFacebookは必ずいいね!
そんなことまでして社長の機嫌をとらなきゃいけない職場は辞めたくなります。
【7位】社風が合わなかった
イベントが多くてしかも新卒は強制参加、先輩が帰るまで新卒はかえってはいけない雰囲気、言葉を発しずらいほどの職場の暗い雰囲気・・・。
イベントの強制参加で少ない休みをつぶされた時は、「仕事辞めたい」と思う瞬間です。
【7位】会社の経営方針・経営状況が変化した
突然、ボーナスも残業代もカットになった、リストラの噂が広がっている、もしかしたら会社が倒産するのかもしれない・・・。
会社の将来が不安という退職理由なら速攻仕事を辞めるべきですよね。
早く次の会社を見つけるのが正解です。
【7位】キャリアアップしたかった
この退職理由は三年以内に転職する新卒には少ないかもしれませんね。
キャリアップしたいと思ったのに転職先の会社が残念だったら、仕事を辞めたいと思うこともあると思います。
【10位】昇進・評価が不満だった
三年以内に仕事を辞めた新卒の退職理由ランキングでは9位にランクインしていた評価などの問題ですが、転職者全体でみても10位とさほど変わりません。
退職理由として多くはないものの、必ずいくつかでてくる退職理由なんでしょう。
退職する理由ランキングまとめ
まとめてみると、三年以内で仕事を辞めた新卒の退職理由ではキャリアの成長、仕事内容など長期で見た時、仕事を辞めたいと思うものが退職理由として多くあがっていました。
転職者全体では人間関係が上位にきていますね。
残業時間や拘束時間については、どちらでも上位に食い込んでおり、いくつになっても労働時間の長さで苦しむ人は多いようです。