就職活動や転職活動をしていると「日本は学歴社会」だとか「これからは実力社会の時代だ」といった話題がでることがあります。
よく「時代は学歴社会から実力社会へ」と聞きますが、実際のところどうなんでしょうか?
そもそも学歴社会や実力社会とは、どんな社会のことをいうのかもまとめました。
学歴社会とは?
学歴社会とは本人の能力や人格、実績などに比べて学歴のほうが影響を与える社会のことを言います。
よって、社会的地位や評価は学歴によって左右されることになります。
例えば新卒は書類選考で能力や人格でなく、どこの大学をでているかを重視されることがあります。
初任給も大卒、短大卒、高卒などで差がある企業は多いです。
官僚などの公務員は、東大などの一流大学をでてないとエリートコースにのれないと言われていますよね。
こういった場合は学歴社会だといえるでしょう。
実力社会とは?
実力社会は学歴社会の逆で、学歴よりも本人の能力や人格、実績などの実力のほうが影響を与える社会のことです。
社会的地位や評価は実力ベースで決まることになります。
実力社会では、学歴がなくても同じスタートで就職活動ができるというメリットがあります。
就職後や転職後は、実績を残せれば出世や給料に反映されますし、逆に実績を残せなければ解雇される可能性もあります。
ベンチャー企業などの若手が活躍する新しい会社や外資系企業などでは、学歴よりも実力を重視する傾向が強いです。
今の世の中は学歴社会?実力社会?
世間一般には「学歴社会から実力社会へ変わってきている」という考えがやはり多いようです。
僕も実力社会へ少しずつ変わってきていると感じます。
新しい会社だけでなく、海外で活躍している企業などは会社の規模にかかわらず実力を重視しているような気がします。
実際、ベンチャー企業に限らず、大手企業でも就職試験時に最終学歴を書かせないという会社が増えてきているようです。
学歴社会から実力社会へ変わってきている理由としては様々あると思いますが、下記などがあげられるのではないでしょうか。
- 仕事をする場が世界に広がったこと
- 少子高齢化などによって日本の優秀な若手が減り、海外からも優秀な人材が日本企業で働くようになったこと
- ITが進み起業が簡単になって企業の生き残り競争が激化したこと
- 終身雇用制度が崩壊したこと
実際問題、まだ学歴社会の名残のある会社は多く残っています。
しかし、今は人材の確保自体がむずかしくなっているのに、企業の数や独立する人が増えている時代です。
大企業でさえも人数で勝負できなくなり、1人あたりの実力が業績に大きな影響を与えます。
社員の学歴があっても実力がなくては、企業の生き残り競争には勝てない時代になっているのは事実でしょう。
学歴がなくても実力があればいい
もし、あなたが学歴がないことで転職に踏み切れず、辞めたい仕事を辞めることができないとしたら、まったく気にする必要はありません。
新卒での就職時には学歴社会の名残を感じることがあったかもしれませんが、転職では学歴よりも実力重視です。
「どんな大学をでたか?」よりも「あなたは何ができるのか?」を採用担当者は知りたがっています。
それを表すように、転職の面接では大学の話なんてほとんど聞かれません。
聞かれるのはあなたのポテンシャルに関わる話しばかりです。
このように転職市場は完全に実力社会です。
第二新卒にかかわらず、転職では学歴がなくとも実力をアピールできればまったく問題ありません。
仕事を辞めたい新卒は学歴の心配は必要なし!
終身雇用の崩壊した現代は、一つの企業で働き続けるのではなく、より自分に合う職場に転職するのが当たり前になった時代です。
それは新卒の離職率の高さにも現れています。
企業に雇用されず、個人で仕事をするフリーランスという働き方も珍しくなくなってきました。
あなたの最終学歴がFラン大学卒でも、高卒でも、中卒でも心配する必要はありません。
仕事を辞めたい新卒は遠慮なく転職し、自分にあった仕事や会社を見つけるべきです。
大事なのは学歴社会の心配なんかせず、自信をもって転職活動にいどむこと。
仕事に捧げる時間は人生の1/3もあるのですから。
あなたの仕事も職場もより良いものにしていきましょう。