僕が新卒で入社したブラック企業の求人には、「インセンティブ有り!新卒でも月40万が可能」と書いてあった、というのをどこかで書いたと思います。
そのインセンティブについて、今回は書いていきたいと思います。
インセンティブとは?
ここでいうインセンティブとは、簡単にいうと「歩合制のボーナス」のことです。
つまり、「成果に応じて、プラスで報酬をお支払いします」ということですね。
例えば、契約がたくさんとれた場合など、成績がいい月の給料は倍になったりします。
不動産の営業では、取り扱う契約の額が大きいので、インセンティブが数百万になることもあります。
会社によって、インセンティブの基準や額は違います。
営業の基本給が低いところは、インセンティブで稼げるようバランスをとっていたりしますね。
逆に言えば、基本給が極端に低い場合もあり、そういう場合はインセンティブで稼げないとかなり低い給料となってしまう、というわけです。
そもそもインセンティブが達成不可能
僕のつとめていたブラック企業もインセンティブを導入していました。
そのため、基本給は18万円+インセンティブで40万円も可能、として求人には掲載していたようでした。
僕の会社でインセンティブについて大きな問題だったのは、インセンティブの基準が達成不可能に思えるものだったこと。
もうひとつは、上司が全部自分の成果にしてしまうことです。
ブラック企業のインセンティブの基準
僕のつとめていたブラック企業のインセンティブの基準は、以下のようなものでした。
- 毎月6件目の契約から発生
- 自社サービスの契約に限る(パートナー企業サービスの契約は入らない)
- インセンティブは契約金額の10%
はじめから5件までの契約は、ノルマとして設定されています。
これがなかなか顧客を持っていないと難しく、新卒の自分たちは先輩の顧客につく形だったので、契約はすべて先輩の数字になっていました。
そのため、自分で新規顧客を見つけないといけない状況だったのです。
少なくとも1年目からインセンティブをもらうことはかなり難しいでしょう。
上司が成果を横取り
この無理だと思えるインセンティブの条件を、1人だけクリアした同期がいました。
同期は運も良かったと思いますが、寝る間もおしんで、とても頑張っていました。
ですが、信じられないことがおきました。
上司が同期のとった契約を、自分のものとして報告していたのです。
上司も自分の数字をもっているので、そのために必要だったのかもしれません。
でも、許せない行為でした。
結局、契約をとったはずの同期にインセンティブが1円も入ることはなく、その同期も仕事を辞めていきました。