新卒で入社初日。
職場の雰囲気がどこかおかしいと感じました。
必要以上に喋らず、活気がないというか、仲が悪いのか、何かおかしい雰囲気だなと思ったんです。
でもはじめて入った会社ですから、「職場というのはこういうのが普通なんだ」とすぐ思い直しました。
入社からしばらくは「辞めたい」より「おかしい」だった
僕の入社した会社は新人研修はなく、すぐに現場で先輩のもとにつき、教えてもらいながら働くというスタイルでした。
先輩ははじめから厳しく、ミスをした時、「何やってんだよ」と背中をこづかれました。
でも、それほど強い力でもなかったし、「ミスをする自分がいけない」「これもコミニュケーションなのかもしれない」と思い、最初のうちは気にしませんでした。
また独自の社内ルールがありました。
社長のFacebookにはいいね!をしなければいけない、休日中も先輩の連絡には絶対にこたえる、新卒の飲み会やイベントへの参加は絶対などです。
今思えば、おかしいとわかるのですが、疑問に思いつつも、入社すぐということもあり、「きっとこういうもんなんだ」と自分に言い聞かせました。
仕事は会社の飲み会の時以外は、毎日22時までは帰れませんでした。
先輩方が帰るまで、新卒の僕達は帰れる雰囲気ではなかったのです。
適当に仕事を任されて、終電まで帰れない日もありました。
「仕事を辞めたい」と感じたきっかけ
明らかにおかしいと感じ始めたのは入社後1ヶ月ほど経った後です。
僕はストレスと過労で熱をだしてしまいました。
会社に休みの電話をすると、「働けるかどうかは俺が判断するからこい」と言われました。
信じられないと思いましたが、仕方なくもうろうとする頭で会社に出勤しました。
結局「会社にこれるじゃないか」とだけ言われ、22時まで帰れませんでした。
「このままではいつか倒れる」
「こんな仕事辞めたい」
それまで、おかしいと思っていることはあったけど、新卒だし、会社とはこういうものだと言い聞かせてきました。
でも、その時にはじめて「仕事を辞めたい」と強く感じるようになりました。
勤務時間が400時間をこえても残業代なし
そして給料日が来ました。
振り込まれたお金は最初に求人にでていた内容とは、まったく違いました。
振り込まれたお金は18万円。
これだけ見れば普通の給料かもしれません。
でも、そもそも求人には「新卒でも月40万円も可能」と書いてあったはずです。
入社初月から土曜日も基本的に出勤させられ、その月の勤務時間は350時間をこえていました。
つまり、「月40万も可能」という数字は、ほとんどインセンティブによるもので、基本給は18万円ということだったんです。
そして、残業代がまったく含まれていなかったのです。
残業代のことを先輩にぽろっと言ってしまった時には、「会社に利益をもたらしていないくせに一丁前なことをいうな」「勉強させてもらってるんだから当然だろう」と怒鳴られました。
結局、辞めるまで勤務時間が400時間をこえる月もありましたが、給料が18万円をこえることはありませんでした。