「なんでこの会社に就職してしまったんだろう」
考えても仕方ないことですが、僕がブラック企業にいた頃は、そんなことよく考えていて、後悔していました。
同じようにブラック企業に入社して、後悔する人が少しでも減ればいいと思い、僕の体験したことを書きたいと思います。
入社までブラック企業だとわからない
僕は平均的なレベルの文系大学に通っていました。
3年生になったころ、周りの大学生と同じように、就職活動を始めました。
大手企業に応募するも、春、夏と内定は決まりませんでした。
その頃には内定が決まる友人がいましたが、決まっていない友人もまだいて、相談しながら就職活動をしていました。
10月になってもまだ僕は内定がとれなくて、かなり焦っていました。
大手は応募しつくしたし、良さそうな中規模な会社はにも応募していましたが、どこも採用を締めているようでした。
ベンチャー企業にも条件を広げ就職活動を続けました。
年内ギリギリでIT系ベンチャー企業の営業職の内定をとることができました。
ようやく内定をとることができて、とても安心したのを覚えています。
そのベンチャー企業に応募したきっかけは、求人サイトにのっていた社長の言葉でした。
「チームワークを何よりも大事にしている」
「スキルではない。あなたの頑張りを正当に評価していく」
「日本一を目指す」
「世界進出も視野に」
「世の中を変える仕事」
その時の僕にはその社長の言葉がかっこ良くみえました。
社員数は100人くらいの会社で、採用条件もとても良いものでした。
なかでも、「幹部候補募集」という文字や「インセンティブ有り!新卒でも頑張り次第で月給40万も可能」という文字には魅力的でした。
新卒でこんなにもらえるなんて、もしかして入社したら勝ち組なれるとも思いました。
説明会では社長直々に説明しており、会社の社風やビジョンについて熱く語っていました。
「若い社員が多く、活気がある職場」ということも言っていて、この会社で働く自分をイメージして、わくわくしました。
そして、無事面接を通過し、内定。
今までの不採用が嘘のように、内定まではとんとん決まりました。
この会社がブラック企業だと気づいたのは、入社して1ヶ月経った頃です。
入り口はホワイト企業でも実はブラック企業の場合がある
このように求人情報や説明会ではホワイト企業に見える会社でも、実はブラック企業だったということはあります。
僕の場合は、情熱溢れる社長に、採用された時の求人条件の良さ、ホームページの仲の良さそうな写真などに「この会社なら働きたい」と感じたわけです。
それがほとんど嘘だとも気づかずに・・・。
色々知識がある今ならわかります。
明確な事業プランよりも精神論を多く語っていました。
求人条件は規模を考えるとあまりにも良すぎるものでした。
ホームページの写真の人は会社には実際にはいませんでした。
説明会では社長が直々に説明していました。
ブラック企業である可能性は十分にあったのです。
ですが、悲しいことに、隠れブラック企業だった場合、気づくのは入社して少し経ってからのことが多いです。
気づいた時にはもう遅く、「新卒で辞めるなんて・・・」と悩むことになります。