最近はパワハラ、セクハラ以外にモラハラという言葉もよく聞くようになりました。
モラハラはパワハラやセクハラよりも周りに気づかれにくく、陰湿化してしまう場合があります。
今回はモラハラの定義からパワハラやセクハラとの違いや相談窓口などについて紹介します。
モラハラの定義
モラハラとはモラル・ハラスメントの略です。
下記サイトにまとめられていたので引用します。
モラル・ハラスメントとは、主に言葉や態度によって、巧妙に人の心を傷つける精神な暴力です。身体的暴力だけでなく、無視などの態度や人格を傷つけるような言葉など、精神的な嫌がらせ・迷惑行為を含みます。
引用:職場のモラル・ハラスメント対策室
つまり、人格や性格などモラル面での精神的ないじめやいやがらせを含めた行為全般のことをいうようです。
サイトにはこうも書いてあります。
それまでの、いわゆる「いじめ、精神的虐待・暴力」は、意図的に悪意を持っていることが前提となりがちであったのに対し、「モラル・ハラスメント」では、指導・教育などとして、積極的に悪意を抱いておらず、自覚なしにハラスメント行為を行っているケースを含むのが特徴です。
引用:職場のモラル・ハラスメント対策室
自覚がない場合もモラハラにあたるというのも特徴のようです。
具体的には下記のようなものがモラハラにあたります。
- 個人を孤立させるような発言・行動
- 個人を攻撃するような発言・行動
- 人格を否定するような発言・行動
- 正常な感覚を失わせるような発言・行動
モラハラ、パワハラ、セクハラの違い
モラハラ、パワハラ、セクハラの違いが少しわかりにくいですよね。
ここで一度整理しましょう。
- モラハラ:モラルによる精神的な嫌がらせや暴力、言動のこと
- パワハラ:地位や権力による嫌がらせや暴力、言動のこと
- セクハラ:性的な嫌がらせや暴力、言動のこと
モラハラは上記で書いたとおり、モラルによる嫌がらせや暴力により人を困らせる行為です。
モラハラには身体的な暴力も含まれますが、精神的な意味合いでいうことが多いようです。
モラハラとして認められる範囲は?
パワハラやセクハラに比べ、モラハラは更に判断が難しいものです。
理由は微妙な言葉づかいや態度によるものが多いためです。
自分の勘違いやネガティブなせいだからと我慢してしまう人も多いようです。
モラハラかどうかの法的な判断も、実際にあった時の状況が、過去の事例などと照らし合わせてモラハラとあたるかどうか、というところで判断されるようです。
でも、あなたがもし誰かのせいで同じような状況が3ヶ月以上続いていて、精神的に苦しみ続けているのであれば、それはモラハラと言っていいのではないかと思います。
モラハラの無料相談窓口
特に新卒はモラハラを受けていたとしても1人で抱え込んでしまうことが多いです。
自分が仕事ができないせいだと思い込んでしまうんですよね。
長期間解決しない場合は下記に一度相談してみることをオススメします。
- 都道府県 労働局
- 法テラス
- 労働基準監督署(国の労働監督機関)
会社によってはコンプライアンス相談窓口を第三者機関に委託して設置しているところもあります。
精神的な嫌がらせが多いモラハラは表面化しにくいため、周りが気づいてくれることはあまりありません。
我慢し続けて、モラハラがなくなるどころか悪化し、胃腸炎やうつ病になった人を僕は知っています。
会社を辞めて逃げるのもひとつの手段です。
そもそもモラハラするような人がいる会社に自分の時間を捧げるのはバカげていると思います。
モラハラのようなことが続いているなら、我慢せず、誰かに相談したり転職したり、何か行動を起こしてみてください。