仕事辞めたいのに、なぜか辞められないということはありませんか。
恐らくそれにはいろいろな理由があるでしょう。
たとえば収入がないと困る、この会社でキャリアを築きたい、それから、結婚を考えているからやはり辞められないなどなどです。
しかし無理して働き続けることは、自分を追い込むことになり、さらにストレスをため込んでしまうことになります。
仕事がつらくて体調を崩していたら要注意
仕事辞めたいというストレスが原因で、病気になる例はとても多いです。
精神面でのダメージももちろんありますが、体の不調となって表れるケースもあります。たとえば気管支ぜんそくや胃潰瘍、頭痛や蕁麻疹、糖尿病などもストレスが原因で発症することがあります。
またそれほどでなくても、目まいや吐き気がするとか、食欲がない、下痢をすることが多い、腹痛や動悸がするなどといった症状が出てくることもあります。
このような場合は心因性であるため、市販薬を飲んでもなかなか治らないので特に厄介です。
体調に異変がある時は心療内科へ
このような時は、やはり病院に行くのが一番です。
しかし病院と一口に言っても、いろいろな診療科があり、どこに行けばいいのかわからないということもあります。
何らかの形で症状が現れている場合は、心療内科を受診するようにしましょう。
しかし心療内科といっても、今まで聞いたこともないという人もいれば、聞いたことはあるけれど、具体的にどのような治療をするのかよくわからないという人もいます。
また、精神科とどのように違うのかと思う人もいるでしょう。
心療内科というのは、ストレスによって起こった体の不調を診療する診療科のことです。
体の不調を治すという点では、内科の部分が強いのですが、そのもととなったストレスをどうやって軽減するかも、同時に行っていきます。
このため治療を行う一方で、カウンセリングなどのメンタル面の治療も行うことになります。
体に加えて心の面もケアしていく、それが心療内科であると考えていいでしょう。
またいわゆる自律神経失調症や片頭痛、そして更年期障害なども、心療内科の対象となる病気です。
心療内科を受診すると、まずカウンセリングが行われます。
その後身体症状をチェックするための検査、そして治療の流れになります。
費用は症状にもよりますが、保険が適用されますので、大体2000円から5000円と考えるといいでしょう。
主な治療方法は薬物療法ですが、その他に精神分析療法や行動療法など、心理面を重視した方法もあります。
薬は症状の改善を見て、徐々に減らしていきますが、必ず医師の指示通りに服用し、自分で勝手に減らすことのないようにしましょう。
また一部の病気は、自立支援制度が適用されます。
この制度を利用すると、通常3割の自己負担の費用が1割となります。
ただしこれは、住んでいる市町村の役所で申請する必要があります。
また、指定自立支援医療機関でないと適用されませんので、その点に注意するようにしてください。
場合によっては転職という方法も
しかし治療を続けてもなかなか治らないとか、治ってもまた同じような症状が出て、やはり仕事辞めたいという気持ちになる時は、思い切って転職を考えてみるのもいいでしょう。
せっかく入った会社なのにと思うかもしれません。
しかし、どう頑張ってもストレスをため込んでしまう、それが体の症状となって治りにくいという時は、環境そのものを変えてみることも、一つの選択肢になることがあります。
また、自分は本当にその仕事をしたいのか、考えてみるようにしましょう。
これはカウンセリングの時に切り出すといいかもしれません。
自分は本当は他の仕事をしたいのに、親から勧められたからいやいやしているとか、給料がいいから無理して今の職場にいる場合は、本当に自分のやりがいのある仕事を見つけてみるようにしましょう。
また今の会社にあと1年だけいて、その間に資格などを取り、転職をするという方法もあります。
ストレスはあるけれど、次の転職までのステップだと思えば、やる気も湧いてきて、気持ちも前向きに切り替えられるでしょう。
仕事をしながらの転職は、ハローワークに行くよりも、転職関連サイトに登録しておくことをお勧めします。
転職サイトだと、スタッフがその人の希望に合った仕事を見つけてくれ、面接の日程まで調整してくれるので、仕事を探すストレスもありません。
もし転職がうまく行かない時も、カウンセリングや模擬面接をしてもらえますので、自分だけであれこれ悩むこともなく、効率よく仕事を探すことができます。
まとめ
仕事辞めたいと思いながら仕事をすると、自分を追い詰め、その結果体の不調にもつながりかねません。
もし体に不調があるような時は、まず心療内科に行って治療を受けるようにしましょう。
しかしそれでもなかなか治らない時は、思い切って転職をして、環境を一新するのも一つの方法です。