多くの企業は、いまだに新卒採用を重視する傾向があります。
しかし、第二新卒だからといって転職が不利かというと、そういうわけでもありません。
むしろ、第二新卒は転職しやすいタイミングと言えるのです。
第二新卒は新卒にくらべると不利?
上に書いた通り、確かと新卒と第二新卒を比べた場合、新卒のほうが就職はしやすいと言えるでしょう。
しかし、最近では第二新卒は第二新卒枠として、新卒と採用枠を別にしている企業は珍しくありません。
第二新卒は第二新卒枠で転職するのがベストなので、新卒とくらべること自体意味がないのです。
むしろ、転職市場でいえば、第二新卒は転職しやすいタイミングと言えるでしょう。
そのわけは、新卒の離職率にあります。
3年以内の離職率は3割以上?第二新卒を求める企業は多い
厚生労働省の2011年の調査によると、入社して3年以内のいわば新卒が仕事を辞めた離職率は、大卒:32.5%、短大卒:41.2%、高校卒:39.6%と非常に高い数字になっています。
また、転職サイトのヴォーカーズ・働きがい研究所調査によると、退職理由の1位はネガティブな理由ではなく、「キャリア成長が望めない」というものだそうです。
つまり、ブラック企業でなくとも、自分のキャリア成長のために早々と転職することは、新卒の中では常識とさえなっているのです。
さらに最近は、団塊世代の大量退職問題もあり、若手人材の育成が多くの企業で課題となっています。
このような問題を抱える企業にとって、研修コストのかからない第二新卒は積極的に採用したい人材になります。
仕事を辞めたい新卒は安心して転職していい
ひと昔前は終身雇用が当たり前でした。
そのころは転職に良くないイメージもあったようです。
しかし、今は終身雇用もなくなりました。
実際に、入社すれば安泰だと思われていた老舗の大企業が倒産することもあり、1つの企業にこだわり過ぎると損なことも増えてきたのです。
今は、個人が柔軟性をもって、仕事を選ぶ時代にどんどん変わってきています。
そのため、企業側も個人の働き方に合わせるような時代になってきたのだと思います。
新卒だからといって仕事を辞め、転職することをあきらめる必要はありません。
むしろ、よく考え、自分にプラスになると思えるのなら積極的に転職すべきだと思います。
僕は、新卒入社した会社を約半年で辞めて転職しましたが、まったく後悔していません。
今の会社に転職できて、心底よかったと思っています。