ブラック企業を調べる時の参考になる情報として、「ブラック企業ランキング」というものがあります。
ブラック企業について調べたことがある人なら、一度は見たことがあるかもしれません。
仕事を辞めたい新卒にとって、転職活動をするときにとても気になるランキングですよね。
名のある企業も多くランクインしているブラック企業ランキングですが、その信用性はどうなんでしょうか?
タップできる見出し
ブラック企業ランキングに信用性は高いのか?
インターネットで見ることができるブラック企業ランキングで有名なのは、2chの「ブラック企業偏差値ランキング」とブラック企業大賞企画委員会の「ブラック企業大賞」です。
それぞれの特徴や信用性について調べてみました。
ブラック企業偏差値ランキングとは
「ブラック企業偏差値ランキング」は2chが毎年集計しているブラック企業ランキングです。
歴史は古く1999年から、実際のブラック現役社員や元社員、世間的な噂などからブラック企業を選定し偏差値をつけ、ランキングにしているようです。
ブラック企業を評価する明確な基準はないようです。
また、2chの特性から誰がランキング化しているのかなどはわかりません。
ブラック企業偏差値ランキングの信用性は?
明確な基準はない点や、どんな人がどのように偏差値をつけランキング化しているのかソース元がないなど、信用性に欠ける部分が多くあります。
とはいえ、ブラック企業として有名な会社も結構入っていたり、具体的なブラック企業に関するコメントが載っているものもあるので、ランクインしている企業に何らかの問題がある可能性は捨てきれないですね。
「実際ランキングにあった会社に転職したが、書いてある内容と全く違った」という意見もあったので、信用性があるかどうかは半々というところでしょうか。
「ブラック企業偏差値ランキング」にのっている会社は「ブラック企業かもしれない」くらいに考えて、他の評判サイトや口コミサイトでもよ~く調べるのが良いと思います。
2chに書いてあったことと同じようなことが書いてあるなら、ブラック企業で間違いないでしょう。
ブラック企業大賞とは?
「ブラック企業大賞」はブラック企業大賞企画委員会という、ブラック企業に対する知識がある人達集まって、毎年おこなっているブラック企業ランキングです。
ランキング形式というより、ノミネートというような形でブラック企業を公表しています。
独自にブラック企業の定義を定め、ブラック企業を見極めるための指標を設定しています。
ブラック企業大賞企画委員会により決まるブラック企業大賞のほか、WEB投票によって決まるWEB投票賞などがあります。
ブラック企業大賞におけるブラック企業の定義
- 労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業
- パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)
ブラック企業大賞におけるブラック企業を見極める指標
- 長時間労働
- セクハラ・パワハラ
- いじめ
- 長時間過密労働
- 低賃金
- コンプライアンス違反
- 育休・産休などの制度の不備
- 労組への敵対度
- 派遣差別
- 派遣依存度
- 残業代未払い(求人票でウソ)
ブラック企業大賞企画委員会のメンバー
- 大学教授兼ジャーナリスト
- 首都圏青年ユニオン青年非正規労働センター事務局
- 全国一般東京東部労組書記長
- 弁護士など
ブラック企業大賞の信用性は?
ブラック企業大賞はブラック企業の定義や評価指標が明確で、審査をするメンバーも有識者で実名が公表されていることから信用性は高いと思います。
信用性がある、かなり具体的なコメントも多いです。
ブラック企業ランキングの情報は裏をとることが大切
個人的には「ブラック企業大賞」ならかなり信用性が高いと思います。
しかし、どんな情報であってもいろいろな方面から調べ、その情報が確かなのか裏をとることが必要だと思います。
ブラック企業を避けるために大事なのは、自分が納得いくまで調べるあげることです。
ブラック企業ランキングだけを信じず、他の情報サイトや転職エージェントに聞いてみたり、実際にその会社で働いている社員から聞くなど、自分でも調べてみてください。
間違えてブラック企業へ転職する可能性が減るのはもちろん、転職後の後悔やミスマッチも少なくなりますよ。